2007.07.07
MH小説『炎の山の狩人たち』vol.23

押してくだちい
小説更新~~~!!!
どうもお待たせしました><
そういえば今日は7月7日、七夕ですか!!
手短かですが、続きから本編へ^^
では、続き書いてきますね~~~!!!
P.S 読んでいただいた方、コメントか
ランクリしていただくと嬉しいです!!!><
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Chapter4-1『謹慎解除!』
ミュトシア歴631年、4月11日。
ジンが目を覚ましたときには、まだ朝日は昇っていなかった。
ジンはどことなくに落ち着かず、朝の5時には目が覚めていたのだ。
今日は、ジン、ソゥ、そしてゴーストの20日間謹慎処分が解除される日なのだ。
「長かった・・・!やっとまた狩りができる。」ジンの青鈍色の目は、活気に満ち溢れている。
この20日間やることのなかったジンは、ほぼ毎日集会所に通い、クエストをあさっていた。
そして、よいクエストを見つけてはそれが受注されていく度に、失意の念が積み重なっていった。
その虚しさも今日からは味あわなくてすむ、そう思うと早く起きてしまうのも当然だった。
ジンは、窓を開けた。
雨露に濡れて輝く青々とした若葉が、春風に揺られて雫を落とす。
「いつのまにか春が来てたな・・・なぁ、レンコ?」
「クロロロロロ・・・」そうだねぇと答えるように、レンゴクネコメガエルは1つ鳴いた。
「そうだ。朝飯でも食うか。」ジンは窓から身を乗り出した。
レイとゼロは、まだ寝ているようだった。
「当然か・・・まだ5時だもんな・・・」ジンは壁にかけた時計を見て言う。
ジンは久しぶりに、自分で食事を作った。
ジンの母親が死んでから、最近までジンは独りで生活することが多かった。
それゆえ、自分の食事を自分で作ることは勿論、たいていのことは自分でこなせるようになった。
防具を着替え、ジンは集会所に向かった。
謹慎中も通っていた集会所も、どこか懐かしさを覚えるほどだった。
中を見渡すと、レビィが眠そうな目でカウンターに座っている。
「レビィ、おはよう。」
「あ・・・ジン。早いね・・・」2人の会話は短かった。
レビィは眠たそうに、ジンはそれを理解してできるだけ短く済ませた。
その足でクエストボードに向かったジンは、その中でもひと際地味な紙を手にした。
「森と丘か。久しぶりに行ってみてもいいな。」
ジンは勢いよくカードを剥がし取ると、レビィのほうを見た。
「それね~・・・こっち持ってきて・・・ふぁ・・・」
レビィはあくびを1つしながら小さい声で言った。
それから2時間ほどが経った。
ジンはその間、トレジィと呼ばれるトレジャーの達人らと世間話をしていた。
いつの間にか朝日も昇り、窓の外は明るくなっていた。
ギィ・・・という音が鳴り、集会所の扉が開く。
「ジン、今日から復帰じゃねーか」ゼロの低めの声が、ジンにははっきりと聞こえた。
ゼロの後ろには、レイ、ソゥが立っていた。
「あぁ、やっとだ。」ジンは自分の肩をなでながら言った。
「そのカードは?」ゼロは、ジンの手元を指差した。
「あぁ、森と丘の火竜討伐だ。久々だし、腕慣らしに、な。」
「それじゃそれで決定だな!俺たち丁度4人だし・・・」ゼロが後ろにいるレイとソゥを見て言う。
「俺も久しぶりだから、緊張しちまいますね!!」
そう言ったソゥの背には、鬼斬破と呼ばれる太刀が担がれていた。
「はは・・・お手柔らかに」ジンは目を細めて笑った。
森と丘は、ボルカ村から北東に2時間、馬車で進んだ先にあった。
ジンは、ハンターとしての修行を始めた頃、よく父に連れられここへ来たことがあった。
見通しの良い開けた地形に、穏やかな気候。
駆け出しのハンターも勿論、熟練ハンターもよく利用する場所だ。
馬車から降りるなり、ゼロがジンに話しかけた。
「ジン、お前は知らないとは思うけどな―――」ジンは何が?という顔をする。
「―――こういう手配書が出回ってるんだ。ハンターのな。」
そう言いながら、ゼロはポーチから1枚の紙を取り出した。
「これは・・・掟破りのハンターか・・・。」
そこに書かれていたハンター、ブレオ・ヴァンヴォルフ。
ボルカ村のハンターだが、ジンは面識がなかった。
「偽名を使って数々の掟に反した行為、他のハンターのクエストに割り込んだりもしているらしい。」
ゼロの言いたいことは解った。
「そいつのせいで被害が出る可能性も無くはない、ってことだな?」
ジンはゼロの顔を見た。
「まぁ、無くはねぇってだけで、可能性は低いんだけど、一応な。」
ゼロはそう言いながら、支給品ボックスのほうへ歩いていった。
キャンプを抜けると、清々しいそよ風が心地よい音を立てた。
「くぁ~~~~~~~・・・!!気持ちいね~!」レイは、大きく伸びをした。
草がそよ風に揺られ、春の暖かい陽気はどこか懐かしさを覚えさせた。
「おい、さっそく探そう。」
ジンはポーチから地図を取り出した。
森と丘と俗称される地域は、キャンプを除き13のフィールドで構成される。
地図にはそれぞれのフィールドに番号がふられている。
「二手に分かれて探そう。俺とソゥは2から3を通り、4に向かう。」
ジンの指先が、地図上のルートをなぞる。
「ゼロとレイは、森のほう、9番を探してくれ。」
「わかった!それじゃ、4番で落ち合うことにしねぇか?」
ゼロもまた、地図の“4”と書かれた場所を指差す。
「火竜が見つからないときは、俺たちのほうに来てくれ。
俺たちも同じような状況のときはそっちへ向かう。」
ジンはそう言うと立ち上がり、空を仰いだ。
青空の中に、火竜の小さな影が見えた。

Chapter4-2『空の王者』に続く
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