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2007.04.14 MH小説『炎の山の狩人たち』vol.7
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押してくだちい
さいきん小説更新できず、申し訳ございませんでした。
数少ない読者の皆様、堪忍してくださいo(_ _)o

実は、去年もそうだったのですが
私が通う学校の学祭本部に入ったので、忙しくて更新できませんでした。
今日は溜まった分、Chapter1-6と、1-7を
連続で公開したいと思いますので。
ぜひ読んでください!!!

では1-6は↓↓『続き』より。
1-7はこの次の↑↑の記事から。




Chapter1-6『シマウマと岩の竜』


ジンが指差した方向には洞窟へ繋がるほら穴があった。
 
「よし、行くか・・・」ゼロが歩き出した。3人も後について歩き出す。
 
ゼロを先頭に、暗い洞窟に入っていく。真っ暗な、人が2人通れるかどうかというくらいの道が続いている。
 
「うっ・・・」ゼロが口を押さえた。ジンたちもそれと同時に口を押さえた。
 
尋常ではない量の火山灰の粉塵が舞っていた。それに火山特有の臭いがしてきた。
 
洞窟がくの字に曲がっていて、その先に光が見えた。4人はその光の方へ走り出した。
 
洞窟を抜けると、そこは火山の火口により近づいた場所だった。
 
洞窟になっているのに、天井はかなり高く、外のように明るい。崖のようになっている下からは、火の粉が噴き出している。
 
遠くを見渡すと、バサルモスが流れ出す溶岩の方へ歩いていっていた。
 
バサルモスは、溶岩にまるで風呂につかるように入っていった。その溶岩の近くまで4人は走り寄って行った。
 
「なんだ・・・?」ジンが警戒しながら呟いた。バサルモスの生態報告書にも、こんな行動は載っていなかった。
 
その瞬間、バサルモスの雄たけびが4人の耳をつんざいた。
 
咆哮というよりは、大気の振動が直接鼓膜を破壊する、立派な攻撃だ。しかし、そのぶんガードも出来る。
 
大気が揺れるような、普通の雄たけびとはレベルが違う咆哮だった・・・
 
「っ・・・」動けない4人に、バサルモスは振り向き、突進の前兆である独特の動きを見せた。
 
なんと、破壊したはずの腹に、溶岩が乾いた黒っぽい岩がびっしりこびり付いていた。
 
グラビウモスはマグマで傷を癒すと聞くが、その様態であるバサルモスの甲殻の回復を見たのは、ジンも初めてだった。
 
いち早く咆哮による硬直から回避したジンは、他の3人とバサルモスに、視線を交互に泳がせた。
 
まずい・・・ジンはレイを見るなり冷や汗が噴き出した。レイは耳をふさぐのが遅れたのか、混乱状態に陥ってしまっていた。
 
しかもバサルモスが突進の対象に選んだのは、レイだった。
 
「くっ・・・」ジンの体は想いとは先に動いていた。レイの体をジンが覆うようにかばった。
 
くそっ・・・駄目だ・・・間に合わない・・・このままじゃ2人とも・・・
 
迫るバサルモスを目の前に、ジンは目をつぶった。
 
その瞬間、
 

キイィイィィイイィィィインン!!!

 
なにか、金属同士がぶつかり合うような、高い音が響いた。
 
「ん・・・?」なぜか2人は吹き飛ばされてはいなかった。目の前にいたのは、突進を防いだレオンだった。
 
ガンランスの大きな盾が、それを持つレオンと2人の体を突進から守っていた。
 
「大丈夫ですか?」レオンはジンの方を振り向かず言った。
 
「あぁ、すまない」ジンは混乱から回復したレイから手を離し、立ち上がった。
 
「行きますよ・・・!!!」静かに、力強くレオンが叫んだ。
 
すでに竜撃砲の引き金が引かれていた。
 
またもや大気を吸い込むような轟音が響く・・・
 

ドォォオォォオォォオオオンン!!!!!!

 
激しい爆音が雷の様に轟いた。バサルモスの腹にこびり付いていた、黒い“甲殻”が、いとも簡単に砕け散った。
 
バサルモスは怒りに口から紫のガスを吐きながら、雄たけびを上げた。
 
咆哮をガードできないジン、レイ、ゼロの3人は、またもや耳を両手でふさいでしまった。
 
しかし、レオンは違った。素早く咆哮を盾で防ぎ、ガンランスをまっすぐ構え、引き金に手をかけた。
 

ゴオォォォオオォオォオオ・・・・・・ドオォオォォォオオオォン!!!

 
ほとんど連続で、2発目の竜撃砲に、ガンランスが焔を噴いた。
 

『レイジングゼブラ=セカンド』・・・“怒り狂うシマウマ”

 
レオンのガンランスは、そう呼ばれているものだった。

 
城の塔のようなフォルム。
 
接近戦闘用の槍は、極端に攻撃力が低い。
 
切れ味はかなりあり、一般的な尺度で考えれば『青』と表記されるであろう。
 
そして、砲身にはグラビモスとその亜種の白と黒の甲殻が交互に組み合わされている。
 
名前の由来でもあるその白黒の甲殻は、
 
瞬時に放熱を行う白い甲殻、そして瞬時に高温に達する黒い甲殻が、特殊な組まれ方をしている。
 
その構造のおかげで、竜撃砲を2発まで極度に短い間隔で放つことが出来る。
 
しかもその竜撃砲には、通常以上の火炎属性が付加される。
 
工房が試作品としてレオンに提供した、まだどこにも出回っていないガンランスだった。
 

グァァオオォォオァォァァアォオアァ!!!
 
バサルモスが悲鳴を上げた。
「いいぞ、レオン!!!」咆哮による硬直から回復したジンが、バサルモスに切りかかりながら叫んだ。
 
続いて、ゼロもハンマーを構える。レイも同時に、弓を引き絞った。
 

火口から飛んでくる紅い火の粉より、もっと紅く染まった鮮血が、バサルモスの体から飛び散った。
 
それでもかまわず4人は斬り、叩き、貫き、突き続ける。
 

グォォオオォォオァォァアアァ!!!悲鳴の大きさが更に増し、バサルモスは突然振り向いた。
 
足を引きずりながら、マグマの方へと行こうとした。
 
「くっ・・・!逃がすか!!」ジンが太刀を構えなおし、渾身の力を振り絞ってバサルモスの尻尾を後ろから切り裂いた。
 

ギャァァアアアァァァアァ!!!バサルモスは尻尾が切れ、その場に倒れこんだ。
 
しかし、その逃げ足はかなり速く、すぐに立ち上がり、逃げようとする。
 

それを追いかけるジンを、レオンが追い抜いた。
 
レオンは素早くバサルモスの腹下に入り、踏み込みながら血が流れる腹部に切り込んだ。
 

ドシュッという鈍い音が聞こえた。バサルモスの鮮血が、雨のように降りかかってきた。
 

グァァアアァアァオオァオオオオオオ・・・・・・
 

バサルモスは遂に力尽き、その命を絶えて、大地に倒れた。

 
「やりましたね。」ジンの方を振り向いたレオンは、武器をしまいながらにっこりと笑って言った。
 
「あぁ・・・」そう答えるジンのもとに、ゼロとレイが駆け寄ってきた。
 

バサルモスのその巨体は、レオンの足元に力なく倒れていた。
 
ジンにはそれが、とても小さなものに見えた。



Chapter1-7『祭、火の村に降った星』に続く
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