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2007.04.09 MH小説『炎の山の狩人たち』vol.5
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押してくだちい
今日から授業開始だったんですが
新しい教科キモ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
倫理とかイってるわ軽く…
代数幾何?なにぉソレ・・………………

んじゃそういうことで小説続き書きましたぉ


皆さん『続き』から読んで管刺し




Chapter1-4『火山の巨岩』


クエストボードに目をやると、いつもの倍以上はあるクエストカードでびっしりだった。
 
飛竜生態観測隊の調査で、依頼の危険度が決まり、
 
下位か上位、そして簡単なものはハンター育成用に村長へと渡される。
 
自分が受注できるクエストのレベルにおいて大きな功績を残すと、
 
HR昇格試験を受け、HRを上げられるシステムとなっている。
 

クエストカードを1つ1つ見ていると、受付嬢のレビィが話しかけてきた。
 
レビィはジンとは幼馴染、同い年という間柄で、集会所の受付嬢をやっている。
 
その美貌は他の都市でも有名なほどで、ハンターの間でも人気は絶えない。
 
「やぁ、ジンじゃない。久しぶりね。こっちは雨のせいで商売上がったりよ~…」
 
「はは。レビィ、何かいいクエストはあるかな?」レビィのテンションに、ジンもつられて楽しくなる。
 
「んっとねぇ…あ、レオンくん一緒なのか~ガンランサーだよね~…んじゃ、これなんかどぉ?」
 
と言いながら、レビィは1枚のクエストカードをクエストリストから取り出し、ジンに手渡した。
 
そこにはこう書いてあった。
 


「南方の富豪:
 
 娘の誕生日のために、首飾りを送りたく、上質なクリスタルが欲しい。
 
 しかし火山には、岩のようなワイバーンの幼体、バサルモスがいて、採掘に行くのは危険すぎる。
 
 バサルモスを倒して欲しい。      報酬金:4800z 契約金:600z」
 


「バサルモスか…太刀には天敵だな…」ジンは断ろうと思ったが、ふとレオンのほうを見た。
 
「ガンランスには最適だな。レビィ、これ受注するよ。」ジンはレオンとの久々のクエストが楽しみだった。
 
「分かったわ。んっと…ジン、レオンくん、ゼロ兄さん、レイの4人だよね」
 
「あぁ。」そういうと、ジンはレオンたちのほうを振り向いた。
 
「みんな。バサルモスだが…いいか?」そんなジンの問いかけに、誰も拒否しなかった。
 
10日ぶりのクエストに、皆意気揚々としているのだ。
 
「んじゃ行くか!!」そう言うと同時に、皆、馬車乗り場の入り口へと振り向いた。
 
あわててレビィが叫んだ。
 
「みんな!ジン!馬車は火山行きの白毛のナツの馬車だよ!!」
 
「わかった~!!!」レイがもっと大きな声で答えた。
 
「みんな気をつけてね~~!!」レビィの声が響いた。
 

4人が馬車乗り場に行くと、白い毛の猫が鼻ちょうちんを作って居眠りをしていた。
 
その白猫を、ゼロが揺さぶり起こした。
 
「ん……んニャ!寝てないニャ!!あんたらかニャ?!火山行きは。」
 
寝ていたじゃないか…いびきまでかいて…あえて誰も言わなかった。
 
「ナツくん、本日は火山までの道のり、宜しくおねがいします。」皆が乗り込むとき、レオンが言った。
 
猫に対しても丁寧な口調で言ったので、ジンは少し笑ってしまった。
 
馬車と言っても、原動力はアプトノスだ。馬よりかは格段に遅いが、持久力もパワーもある。
 

3時間もたたないうちに、火山地帯のギルド指定キャンプに到着した。
 
地図や応急薬を平等に分け、ジンを先頭に走り出した。
 
巨大なドームのような洞窟状のエリアには、溶岩が所々に流れている。
 
むせ返る様な悪臭と、立ち込める熱気だけで、なれない人間にはまさに地獄だろう。
 
ハンターとて、その息苦しさから体が思うように動かず、思わぬ苦戦を強いられることも少なくない。
 

「場所を把握しよう。」洞窟に入って、初めて口を開いたのはジンだった。
 
『千里眼の薬』という、特殊な薬品のビンを取り出し、ふたを開けた。
 
ビン1本分を全て飲みほすと、奇妙な味がのどに刺さった。それとともに、不思議な感覚が全身に走る。
 
五感が極限まで引き出され、竜の鼓動が間近で聞こえてくる…竜の動きが、手に取る様に伝わってくるのだ。
 
竜の特殊な血の流れに反応する、古くから伝わる特殊な薬品。それが『千里眼の薬』だ。
 
「あっちの出口の先の、もう一つ向こうのエリアだ…」指を差したジンは、まるで超能力者のようだ。
 
ジンの言葉を聞き、全員がいっせいに目的地へ駆け出した。
 

洞窟を抜け出すと、そこには大きくひらいた大地が広がっていた。
 
池のような煮えたぎるマグマから、川のように溶岩が流れ出している。
 
溶岩の川に近寄るだけで、体力が奪われてしまう。そんな危険な場所でも、バサルモスは生息している。
 
マグマの池をはさんだ向こう側は、こちらよりもっと広くなっていた。
 
そこを見渡すと、黒い火山灰の大地に似つかわしくない、鈍い白をした大きな岩が、ポツンと埋まっているのが見えた。
 


「あれか…」



Chapter1-5『焔を噴く銃槍、朱(あか)い気刃』に続く
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