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2008.05.04 【MH小説】参加型小説『混ざり合わぬ音色』02
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『混ざり合わぬ音色』第2話、『ともだち』

これだけ日にち明けて、この程度かよ!とか言わないでよ!
モンハンしてただけなんだから!

ごめんなさい('A`)




第2話「ともだち」



4人がアプトノスの背に乗って3時間、ようやく着いた場所。

「うわ~・・・沼地とも密林ともいえない、湿気た場所だな!」

――樹海だ。

太陽が出ようとも、木々によって大地は湿り、薄暗く、そして寒々としていた。

極度の暑さ・寒さや乾燥以外には耐えうる性能の、ハンター用の防具。その肌寒さは狩りに支障が出るほどではなかったが――

樹“海”と付くのに異論は無かった。

僅かに露呈した土、小さな黄色い花、黒い岩はある。

しかしそれは全てを包む緑によって、そして木々の発する濃霧によって、すべてが融解されてしまうのだ。

――そこにハンターは降り立った。



「あの、チョコアさん・・・今日は一体、何のクエストに?俺らまだ、目標すら聴いてないんですけど・・・」

鳶色と薄茶色の髪の少年は訊く。

「なんだと思う?」

問い質された少女――チョコアは質問で返す。それは13歳のチョコアらしい――幼く、まるで相手のおもしろ回答を待っているかのように。



――――3日前。

極東のとあるギルド集会所。といってもかなりの規模で、街の外れにありながら賑わいに満ちていた。

「んーと・・・えーと・・・」

少女はなにやら、唸っていた。初めての街の集会所から出された『手続き』に。

「あぁ?なんだ・・・えーと・・・狩猟履歴?所属ギルド?」

隣では同じように、目前の用紙を見つめて唸る少年の姿があった。

「あー!もう、チョコアわかんない!」「あークソ!手続きとか意味わからん!!」

13歳の少女と、16歳の少年。

同時に、そして同じ内容の文句を張り上げた。

「ん?」「えっ?」

また、同じように感嘆詞を口にした。

「・・・お、お前もか」

襟足を邪魔にならないようちょこっと止めた自慢の黒の長髪。少年はツムジという名だった。

悪い目つきをさらに細め、少女――チョコアを睨むように見る。

常人なら彼の目を見ただけで危険人物と――実際の彼の性格を視ることなく――察するのだが、チョコアは別だった。

必死だったのだ。

13歳の、いくらハンターに年齢制限が無くとも本来ならまだ門限すらあるであろう少女が、この初めて遠出した街で。

チョコアは自分と同じ境遇の人間が目の前に現れたことに喜び、反してツムジは嘆息ついた。

「ねぇ、ねぇ」

「あぁ?なんだよ?」

「ここ、なんて書いたらいいの?」

チョコアはずいずいとツムジに、小さな体を寄せた。

「知るかっ!!」

対してツムジは一瞬にして不機嫌になった。当然だろう。自分が解りもしないのに、それを他人に質されるとは。

「え~?いいじゃんっ!教えてよ」

「あーのーなぁー・・・」


その時だった。

2人の隣で先程から何やら密めいていた男たちの集団が解散し、その一員であろう少年が歩み寄ってきたのだ。

「あの・・・俺に解ることがあれば、お教えしますよ。」

自分のことを『俺』と呼びながら、その口調は実に丁寧。

そして眼鏡は彼の明晰さを示すように光った。


「あー、ここ、何書くんだ?この『所属猟団履歴』って」

「王国ギルドなら、猟団は多く存在します。その・・・」

チョコアは同じ箇所に疑問を持っていたはずなのに、ツムジと眼鏡の少年――ハヤテの話に聴く耳も持たず、また辺りをきょろきょろと見回した。

「あ!」

まるでレアアイテムを発見したように―――走り出すチョコア。

彼女の視線の先には、彼女が遥かに見上げなければならないほどの背丈の男が立っていた。

「あの、あなたも困ってるの?」

男は首の角度すら変えず、目だけでチョコアを見下ろした。

「・・・・・・・・・」

「やっぱり!困ってるんですよね?チョコアと同じ!困ってる人、皆ともだち!」

「・・・・・・いや・・・」

「とにかく、困ってるなら、あそこの眼鏡の人がいろいろ詳しいよ!」

チョコアの――チョコアなりの親切心なのだろうか。

13歳らしいといえばそうだが。

―――しかし。



そう、チョコアにはこのとき既に、ある計画が胸中に浮かんでいたのだ。


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