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2008.04.07 【MH小説】参加型小説『混ざり合わぬ音色』01
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遅くなりましたが読者参加型小説
『混ざり合わぬ音色』第1話、『カルテット』を公開。

やっぱり今まで通りの方式で書くことにしました。
どのくらいの長さかはわかりません

なんか私は今日休みらしいです。新生活の方、学校始まった方、頑張ってノノノ

あ、カテゴリはMH小説・その他ってトコロから。




日光すら届かぬ樹の海。

古(いにしえ)より伝えられし、雷のように迅(はや)く、影のように忍び、風のように駆ける“狩人”がいた。

黒き鱗を持ち、体は羽のように軽く大空を舞い、爪や牙、その尾までが領域を侵す“狩人”を幾度と無く切り裂いた。

今日も一日中、陽光の通らぬ樹海で彼は密やかに眠りにつく。




第1話『カルテット』





「ねぇ、武者?」

「あ!?悪いのかよ。暁丸ってんだ。・・・ってかお前、なんで普段着で来てんだよ!?」

「普段着って・・・違うよぉ!これは立派な防具だよ。」

「だって昨日着てたのとよく似てるじゃねぇか。あの、ウェイトレスみたいな・・・」

「アレも防具だよ!ちゃんとチョコア用にオーダーしてもらったんだから!」

2人のが小さな部屋に響いた。

それに共鳴してか、薄暗く灯ったランプが揺れる。

喧騒まみれた狩人酒場とも言える集会所を嫌って、待ち合わせの部屋をとったが、騒ぎは集会所を凌駕しているようだった。

「まぁまぁ、2人とも。落ち着いて・・・」

少年が2人の言い争いを止めようとした。

少年は栗色の艶めいたミディアムロングの髪に、ふちが無く少し青みがかった眼鏡をかけている。

「大体やる気あんのか!?お前」

「チョコア、あるよぉ!」

狩人の言動とは思えない言い争いは激しくなり、小さな片手剣を身に付けた少女―――チョコアは真っ赤になって反論した。

チョコアとの口論を繰り広げた、武者の鎧を纏った男は、自分の身長の幾倍かはある大槍を抱えている。

彼はランスを使うハンターなのだ。

「そういえば・・・!『やる気がある』で思い出したが、アイツ、まだ来てないのか!?」

「誰?」

「いやいやいや、お前が昨日誘ってたヤツだよ。赤と黒の髪したヤツ。」

「ん~と・・・・・あ、あの人!どうしたんだろ?」

武者姿の彼、ツムジが「おいおい」と漏らした時だった。

3人の目の前のドアがぎいと軋み、部屋を眩しく照らすはずだった外光を遮って、そこには大柄な男が立っていた。

“アイツ”だ。

「あ、おま・・・」

「すまない。遅くなった。」

淡々と謝罪、部屋の奥まで足早に歩くと、遅れて来たこの男は

「え?え?昨日の・・・?」

チョコアは目の前にいる、ハンマーを担いだ男が昨日の男とは結びつかないようで、困惑を浮かべている。

しかし別の理由で驚く者が2名。

眼鏡と茶髪のハヤテ、≪暁丸・覇≫と呼ばれる防具のツムジだ。

開け放しになった扉から差し込む光で、部屋の奥、その男の座っている所まで光が差し込んだ。

その陽光に不気味に輝いたのは、男が身に付けた防具だった。


市場には無い、白い角と黒い甲殻の≪一角竜≫素材であしらった防具。

そう、市場はおろか、普通の狩場には現れない≪一角竜希少種≫の防具なのだ。

それが『珍しいから』驚いたのではなく、2人は『それを身に付ける人物を知っていたから』驚いたのだ。


「お、おい・・・お前まさか。」

ツムジが訊くが、対して男は一言だけ―――名を名乗って返した。

「・・・ゾディアック」

チョコアはきょろきょろと3人の顔を見回す。

ツムジとハヤテは先程までの騒がしさも失い、ただその男の腰用防具に大きく描かれた“逆十字”を見ているだけだった。

「逆十字のゾディアック・・・嘘だろ・・・・・・」

「え?え?ねぇ、ハヤテさん、『ぞであっく』ってなんなの?」

「・・・≪逆十字のゾディアック≫です。俺も最近知ったんですが、極東を中心にとんでもない狩人がいると言う噂があります。」

ある程度の腕を持ったハンターなら大抵の者が知る名前だが、チョコアは知らなかった。

チョコアがあからさまに解らないという顔をしたので、ハヤテは丁寧な口調を続けた。

「1日に何体もの竜を屠(ほふ)るという狩人の噂です。その男は、すさまじい防御性能を持つ防具の腰部分に逆さの十字を・・・」

チョコアは聞きながら、「あっ」と声を漏らした。

「逆さの十字・・・じゃあ、あの人が!?」

「そうです・・・」

頭用の防具を小脇に抱えた男ゾディアックは、無表情のまま座っていた。

ただ、その無機質な瞳が、明るい部屋の中で一際涼しく見えた。
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