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2008.03.13 自作小説『Gunpowder Xmas』 01
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自作小説『Gunpowder Xmas』 01。
プロローグは一個下の記事。
Gunpowderってのは火薬って意味です。Xmasはクリスマス。
厨なElfmanのアホ小説です。殆んど架空の武器です。
10話くらいで終わればいいけどねw




01 黒灰の雪



―――1ヶ月前。

初冬、まだ雪もちらつかぬまま、乾いた寒さに包まれた首都・東京。

日本を舞台に、戦争は突然始まった。

あっという間に散華した日本国自衛軍はあっという間に散華し、この地にもすぐに弾丸が飛び交うようになった。

そう、『作られた戦争』で真っ先に標的にされたのは日本だったのだ。

裏の取引が連盟内、ヨーロッパ、北米などで行われていたらしく、日本に関する様々な国際条約の破棄が強制的に行われた。

日本の世界における『人権』なんてあったものじゃない。


そしてもうひとつ。

日本が最新鋭の戦車で、最新鋭の戦闘機で戦っている相手。

それらは僕らが幼い頃想像していたような、あまりにも近未来的な、それでいていつまでも近づくことが出来なかったはずの兵器たちだったのだ。



二の腕が少し切れていた。

必死に走っていたせいか、この建物に入るまで全く気づかなかった。

「いてて」

先程コンビニと思しき建物の残骸から盗んできたものを詰め込んだ袋を覗く。

無意識に引っ張ってきたものばかりだったが、ツールナイフ、インスタントラーメン、電池、スナック菓子、もう温もってしまった缶ジュース。

もうひとつの袋には、タオル、『エベレストの美味しい天然水』、平和な頃読んでいた少年誌3冊、あと、エロ本。

それらを全部シカトし、真っ先に手を伸ばすのはやはり、傷を消毒するものだ。

「あ、あったあった。絆創膏。と、『まきろん』!!」

灰燼がこびりついたパッケージを擦ると、そこにははっきりと『バンドエイド』の文字。

消毒液を切り傷にふりかけ、しみるのを我慢しながら貼ってみる。

男の勲章なんて古い表現を今使う必要は無いが、この戦場ではそうも言ってみたくなる。



「はは…バカみたいだな」

上を見上げる。

またヘリが1、2…数えるのも馬鹿馬鹿しいくらいたくさん、彼方見えなくなるまで飛んでいった。

黒い空は僕の運命を示すのだろうか。

情緒的になっている暇も無く、声と振動は体を貫いた。

「な…んだよ」

急いで立ち上がると、そこには敵。そして日本の義勇軍たちの姿。

脊髄反射的に、近くの壁に隠れる。

珍しくどちらもが片手に撃ち合っている。白兵戦だ。

こうなれば後は戦術、のスキル、体力、人数の多さ―――つまり人間そのものが采配を振る要因となるわけだ。

義勇軍と言っても日本の彼らは素人集団、と言いたいところだが、相手5名に義勇軍の数、19、20、21名。

勝ったのは義勇軍だった。

どこで入手したのか、突撃、つまり自動小を小脇に抱えている。

だがその入手先はすぐに解った。

彼らは死体をまさぐり、中から戦利品を調達しているのだ。

そして、物陰に隠れて見守っていた僕に気づく。

「おい、小僧!そこにいるお前だよ!出て来い!!」

「ひいぃ…す、すいません!」

ホールドアップというのだろうか。実際やってみるのも初めてだが、両手を高く突き上げて崩れた壁から降伏の合図。

「んだよ。お前、日本人か!そんな髪してっから、てっきり敵さんかと思ったぜ。」

体躯のいい、無精ひげを生やした男が大きな声を張らして近寄ってくる。

手を下げ、なんとか安堵を取り戻した僕は、彼らの後ろに転がる死体を見ると再び吐き気に襲われた。

「おい。見ろよ、ミヤギさん。こいつの持ってる、最新鋭の『エーケー』だぜ!多分『210』だ!」

何言ってるんだ―――どうやら銃の名前らしいが、僕にとってもはや暗号だ。

「運がいいな、タクミ!」

運がいい?

言ってること全部、現実離れしている。こんな戦争、運なんかもう見放されてるじゃないか。

それ以前に僕にとって一番の疑問だったのは、彼らが何故こんなに戦争に馴染んでいるのかだった。

ミヤギにも、タクミにも、勿論僕にも縁の無い筈だった戦争に。
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