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2008.01.05 MH小説『炎の山の狩人たち』vol.57
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1時間で書いた小説は内容が薄くて髪も薄くなってハゲるわ(違

というわけで手短に小説をば。

読んでくれると嬉しいッス

FC2 Blog Ranking久々に貼ってみたんだけど
だれか押してくれる方はいるんだろうか?
押してみないか?それとも押すのか?

面白かったら拍手でも↑でも押していただけると嬉しいです
コメだともっと嬉しいかも

今回のタイトルはChapter1-2『ボルカ村の兄妹』とかけてます。





「う・・・・・く・・・・」

弓の弦は切れた。レイにもう成す術は無い。

“敵”の力はあまりにも強大で、レイはその足元どころか、近づくことすら許されなかった。

それはレイが2年前に正対したものと似ていた。

しかし、レイには2年を経た解った2つのことがある。

それは2年前の炎王龍の力の大きさ、そしてそれを遥かに上回る、今現在相対した“敵”。

大きさも、力も、迅さも、鋭さも、猛々しさも全て。

それでも立ち上がろうとする仲間。エルザ、ドロシー、カミオ。彼女たちはまだ諦めてはいない。

彼女たちは解っていた。

自分たちがここで引き下がれば、すぐにでもボルカ村、そして他の地方が尽滅されるということを。

そしてレイも・・・


「私たちが負けても誰かが、ジンや兄貴が・・・絶対に来てくれる。だから、それまで粘らなきゃ・・・」

しかしその小さな希望と確実な意志は、突然の後光を受けて揺らぐ。

黒き雷は、雷となった己の激昂を全身からあふれ出させる。

火山の轟きか、雷の音か、黒い雲根の下には終わりの音が奏でられた。






Last Chapter9-4『ボルカ村の家族』






雷は勢いと激しさを増していた。ボルカ村からは程遠いにしろ、村人は皆危機感を抱いていた。

そしてその危機感を確実な恐怖に変える者が足を引きずって村へ入った。

その姿は血にまみれ、右腕は無く、片足も折れているようで歩くのも必死だ。

「きゃあああぁあぁぁ!!」

村の女が悲鳴を上げる。ジンの家の前だった。

悲鳴を聞きつけて家の外に出たジン。丁度倒れようとするその者を抱きかかえる。

ボルカ村のハンターだ。ジンは顔見知りで、腕もそこそこの中堅ハンターだ。

抱きかかえた小さな衝撃で彼の腕は血が噴出し、えぐられたわき腹からは血肉が剥がれ落ちた。

しかし悲鳴はあげない。悲鳴より、彼には先に伝えることがあった。

彼の目を見て、ジンはそれを察した。これはただの負傷者ではない、と。

「誰か!!村長を呼べ!急いで!!」ジンの声に頷き走る野次馬たち。

「う・・・ぐ・・ジン・・・・・・」

村長が来るのを見て、ハンターは少し安心したような顔をする。

「どうしたんじゃ!?何があった」

「そんちょ・・う・・・・・レン・・・スボロッ・・ク山が・・・・黒い・・牙じゅ・・・・・・・・・・・・・」

それだけを伝え、彼は息を引きとった。ジンは彼の目を撫でて閉じる。


それと同時に、機を待っていたかのように飛んできた鷹。

村長はそれを見、今しがた亡くなったハンターのほうを見る。

「・・・・黒き牙獣、ラー・・ジャンじゃと・・・・?」

「何!?まさか、村長」

「レンスボロックの雷は、ラージャンだそうじゃ。それも確実に南下しておる。こちらへ向かっているそうじゃ・・・」



村長の決断は早かった。

集会所前の大広場に集められる村人。ハンター、商人、さまざまなボルカ村の顔。

ざわめきは村長の一声で静まった。

「皆に、皆が生き残ってもらうために言っておくことがある。

 皆、レンスボロック山を見てほしい。あの雷が何か解るか?」

皆、またざわつく。

「あれは・・・漆黒と黄金色の毛を持つ牙獣、ラージャンが引き起こしたものらしいのじゃ。

 雷は・・・南下しておる。つまり、このボルカ村が標的になることは確実じゃ。

 持って、今日含めてあと2日。明日にはこのボルカ村は荒野に変わる、と知らせが入ったのじゃ。

 このままにしておれば皆、死ぬ・・・」

ざわめきは最高潮に達した。皆、村長が言っていることを信じれるはずも無い。

しかし、雷は村人全員が見える位置で起こっているのだ。

村長は一度ためらい、それでもこの決断を最終手段であるかのように切り出す。

「ボルカ村は・・・・・本日を以って解散じゃ!!皆、今のうちに安全な場所へ逃げよ!!」

村長の表情は悔しさと苦渋にまみれていた。




宵闇が訪れる頃、村人の殆どはもう、村人ではなくなっていた。

夕日の紅に染まりながらも、雷は豪気を増し続ける。

「村長、俺は行くぜ。」ゼロが静かな集会所に入る。

「おぉ、ゼロ。お主も行くか。他の村でもお主なら・・・」

「違ェよ、何言ってんだ。俺は“レイたちを助けに”行くんだよ。」

「ゼロ・・・」ゼロの信念は固い。それは村長にも解った。

「レイは俺の家族だ。俺がひい爺さんの跡を継いでハンターになるって言ったとき、親は反対した。

 親はハンターじゃなかったからな。でもレイは反対しなかった。

 反対しないどころか、レイは俺についてきた。

 だから俺は、レイを助けに行く。レイは、俺の大事な家族だ。」

村長はため息をひとつ。

「止めても、行くんじゃろうな。む・・・・ジン?」

ゼロの後ろには、ジン、そしてゴーストとソゥ。彼らもまた、ゼロと同じ目をしている。

「ボルカ村は、俺たちの故郷だ。レイもボルカ村の皆も、俺たちの家族だ。」



「俺たちは、行くぜ。」



Last Chapter9-5『英雄たちは炎の山』
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