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2007.12.28 MH小説『炎の山の狩人たち』vol.56
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寒い。
家が寒い。
心も寒い。

明日は[すべらない話]の日ですね。めちゃ楽しみなんですよね。
てか年明けるとテンションがさらに下がるのは私だけですかね。
何が気分一新じゃ。逆に下がるわ。

愚痴はここまでにしといて。
今、天地さんに頼まれた絵を描いております。
天地さんの小説に出てくる龍です。詳しくは『蒼空の旋律』、リンクより行ってみてくれぃ!
でも早速『霊氷龍』から描いたのですが、『左右非対称の角』っての見逃して・・・
んで「これは『霊神龍』にするか」とか勝手にほざいてたら、あ、そうだ・・・霊神龍はツバサが4枚・・・だめだ・・・
つーーーー訳です・・・

前置き長くなりましたが、小説更新です。

皆さん読んでください!!んでコメくれると嬉しいです。
ほんとは年内完結予定が、無理になっちゃいました・・・




Last Chapter9-3『カミナリサマ』



レンスボロック山の火口に落ちた雷は、黄金色の中に紅く、そして深淵の黒色を秘めていた。

すぐに踵を返し集会所の中に戻るゼロ。雷が怖いのではない。

「今の雷・・・村長!今の、なんだよ!?」

「雷じゃ。」

「そんなこと分かってるよ!なんであんな雷が・・・」

ゼロが疑問に思ったのも無理の無い話だった。

火山に雷が落ちるという現象はよく聞いても、レンスボロック山はその例外、つまりレンスボロック山に雷が落ちるなんて話は前代未聞だったのだ。

「うむ。確かに珍しい。今、レンスボロック山に狩猟に向かっておるのは・・・・」

村長が手元の台帳を捲るが、それより速くゼロが答えた。

「レイだ・・・レイとブルー・ティターニアのヤツらだ。」

「ブルー・ティターニア・・・?たしかエルザ、ドロシー、カミオとレイだったな。ヤツらなら大丈夫じゃろう。」

村長は、彼女らが腕利きのハンター故、雷に打たれる心配も無いと言いたいのだろう。

「そう案ずるな、ゼロ。お前の妹はわしの弟子じゃ。強い。」

「そういうことを言ってんじゃねぇ!嫌な予感が・・・そうだ、2年前のあの“感じ”と一緒だ。」

「ふん。もしそんなことがあったら、その時はお前に一番に頼もうかのう。」

自然が起こした“異変”に、それほど関心を持とうとしない村長だったが、その肌で“異変”を感じ取っていたのは彼自身だった。

「・・・・・・・・・」

2年前のジンに、ゼロは素っ気無く返した。

しかしあの時ジンが感じていた歯がゆさは、今のゼロにははっきりと分かった。




「黒グラビモス、大したこと無かったね~・・」

レンスボロックの地を歩くのはレイたちブルー・ティターニアの姿。

「お前たちが強くなったのであろうな。私は最近、頼もしい限りだよ。」

エルザが四方を見渡しながら言う。

「このチームは尻尾が切れないのが難点だけどね。ウチはハンマーだし、カミオも狩猟笛だし・・・」

皆が上質な防具を身につけているが、その中でもドロシーは一番派手なエンプレスシリーズで全身を堅守していた。

上位でもかなりの部類に入る黒グラビモスすら、ハンターランクにして6ないし7に至った彼女たちには容易に倒されるような敵でしかなかった。



談笑はこちらでも止まった。

彼女たちが居る場所よりすこし登ったところにだった。

堕ちたのは、平静を惨状へと変える鳴神(なるかみ)。

「な・・・」

龍かなにかの鳴き声のようにも聴こえるその轟音は、暫くの間彼女らを身動きすらとらせないほどだった。

「い、行ってみましょう!」

いつもは皆を率先することのないカミオさえも異変に気づいたのか、自ら走り出した。


火口が見える場所までたどり着いた4人は絶句する。

その風景は煉獄の如し、4人には何が起きているのかすら想像できなかった。

火山のガスと溶岩のむせ返るような悪臭で、黒きグラビモスに正対したときよりも息の上がっている4人。

小さな雷は音も立てずに火口へと絶え間なく落ちる。

そして雷が落ちるたびに、溶岩は地を川の様に流れ出す。

「何が起こってる・・・?まさか・・・」

「か、帰ろうよ!!なんか怖い・・・」

エルザが言おうとした続きを阻んで声を上げたのはレイだった。

「まずは村長への報告をしていたほうが良さそうだな。・・・・・・・・・・・・っ!!」

この地で最初に、本当の異変に気づいたのはエルザだった。

エルザは他の3人を突き飛ばす。しかし自分は弾指の間逃げ遅れ、それの餌食になる。


レイが起き上がった頃には、エルザはその場に倒れていた。

「エルザ・・・・!?」

防具は殆どが崩れ、彼女が自慢だったヘビィボウガンも粉々に壊れている。

そして彼女自身もまた、すでに気息が弱まっていた。

千年を生ける岩山龍の甲殻は、彼女の体を守って崩れた。かろうじてエルザは生きていたのだ。


エルザが見据えていたのは、自分に致命の一撃を与えた相手。

黒きその姿は、同じく彼女のほうを凝視している。

「早く・・・逃・・げろ・・・みん・・な」

レイには信じられなかった。

誰よりも冷静で、誰よりも強く、誰よりも信頼でき、誰よりも優しいエルザ・スカーレット-戦友-の今の姿が。



そして突然感じる視線。レイもその存在に気づく。

本来なら殆どのハンターが臆してその場にへたり込むだろう。

レイは違った。

エルザは自分を守って傷を負った。それが彼女を立ち上がらせた。

同時に立ち上がるドロシーも、そしてカミオも同じことを考えていただろう。



この、すでに梗塞された火山で、見えているのは倒すべき目の前の敵だけだ、と。



Last Chapter9-4『ボルカ村の家族』に続く
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