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2007.10.10 MH小説『炎の山の狩人たち』vol.47
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小☆説☆更☆新

50分で仕上げた割には・・・だめっすね。ごめんなさい。

今回でめでたくChapter7は終了です。

MH小説『炎の山の狩人たち』は、あと1Chapterか2Chapterで完結です!!!

なげぇんだよとっとと終わらせろバーローって方は、コメにそう書いてください。

あと1章で終わらせるかどうか検討します。

もっと書いてくれ!って奇特な方もコメにどうぞ。どうせないけどねwwww



てかテストが続々と返却されていますが。

ヤベェwwwwwwwwww

とても無理。


てか今思い出したけど、ランクリを完全に放置していた件wwww




Chapter7-6『上位』



砂埃が舞い上がり、黒い夜天を埋め尽くしている。

そしてその中で黒く融け込んだ角竜の巨躯が、突然砂埃をわって現れた。

「わぁ・・・・・っ!!」

角でかち上げるように首を振り、それと共にレイとジンが宙に飛ばされる。

地面が遠のき、すぐに近づいてくる。

地面に叩きつけられて、少しの間ジンは立ち上がることが出来なかった。

痛みのせいで体が動かなかったのではない。

今すぐにでも立ち上がって、得物を振り回すことは簡単だった。


ジンの体を動かそうとしなかったもの。

それはジンの不安だった。


強い。


相手は、黒き角竜。それも先程とは比べ難い強さを持ち怒り狂うそれ。

それに立ち向かう勇気はあった。仲間を信じていないわけではない。


しかし、どこからか湧いてくる『不安』。

それが具現化したものが、黒角竜そのものであり、そしてジンの枷にもなっているようだった。

「ジン!!」

レイが声を張り上げた。そして一度、息を大きく吸い込み、

「早く立ち上がって!!足引っ張る気!?」

と叫ぶ。勿論その腕は弓の弦を引く。


それと同時に、ジンは自分に向けられる殺気を感じる。

その方向を見ないまま、ジンは身を翻して素早く転がる。

今までジンが転がっていた場所が、黒角竜が起こした砂塵に眩んでいった。


立ち上がり、ふ、とジンの口から吐き出された小さな吐息が白く凍った。

二の腕に付いた砂をはらう。口の中には血の味が広がる。

混濁した意思が、目的を思い出したように固まっていく。


「忘れてたな・・・・」

ジンは小さく囁いた。自分にしか聴こえない声で。

「レイ!ドロシーを助けるから、少しの間だけ任せた!!」

忘れてた、というのは勿論ドロシーの存在を、ではない。

自分の今の敵の力の大きさを、ジンは心のどこかで忘れていたようだ。

そして置いてけぼりのように力無く砂の上に尻餅をついているドロシーのところへ駆け寄る

「ドロシー!大丈夫か!?」


ジンには解っていた。

ドロシーは今回のパーティではレイとしか組んだことは無かった。

何かしら自分やレオンに遠慮したり、重圧を感じていただろう、と。



黒角竜はレイたちにその目を向ける。

怒りから尋常を超え充血し、全身から感じ取れるその怒り。

片目から噴出し続ける青血の痛みも忘れたように、レイとレオンを睨みつける。


「じゃあレイさん、さきほど言った通りで。」

「分かった!レオン君頼りにしてるからねっ!」

レオンはくすっと笑い、釣られてレイも笑う。

しかしその次の瞬間には2人の表情は鋭く“敵”に向けられる。

レオンがガンランスの盾を真っ直ぐに堅く構える。

その後ろに密着するように立つのはレイ。


まさしく“砲台”だった。

一陣に突っ込んでくる黒角竜に吸い込まれていくレイの矢。

黒い甲殻から黒い血が空に舞う。

レオンの盾に突進の全ての衝撃が加わる瞬間、レイは体をかがめて盾の影に入る。

文字通り、素通りするように黒角竜は2人の後ろへ通り抜けた。

「もっと来いや―――!!」

レイが叫ぶ。強敵に対峙しているはずなのに、2人は何故か笑ってしまった。



「はぁッ・・・・・はぁッ・・・はぁッ・・・・・」

ドロシーは熾烈な戦いを目の当たりにし、抜かした腰で必死に走ろうとしていた。

いくら今、ドロシーとジンが安全だからと言って、このままドロシーを放って置くわけにはいかなかった。

「仕方ない・・・」

ジンはドロシーの腰を片手で抱え、そのまま走り続ける。

岩陰に隠れる。

「ジン・・・・」

「俺たちに任せて、ドロシーは無理しなくていいからここで隠れていてくれ。」

「あっ・・・・ちょっとジン・・・!」

「大丈夫だ。あいつは俺が倒す。」

ドロシーの目を見つめると、ジンは黒い影の下へ駆けていった。


レオンとレイに対して突進を繰り返す黒角竜。

レオンは憔悴を表情に出すことも無くそれを防ぎ続ける。

「レオン!レイ!」

ジンが抜刀、そのまま砂を割るように黒角竜の腹を切り裂く。

凍てつく鮮血。

黒角竜が怯み、巨躯の動きが完全に止まる一瞬。

3人はここぞとばかりに一斉に牙を剥く。


巻いた黒角が、レオンの龍撃砲に粉砕される。

残ったもう1つの柘榴石の目に、レイの矢が命中する。

空気を凍らせ、ジンの太刀の一閃が腹を深く斬る。



断末魔の悲鳴もあげることを許されぬまま、黒角竜は塊となって砂を揺らす。

ジンたちの勝利の瞬間だった。



骸を背に、ドロシーのそばへ歩み寄る3人。

「ごめん・・みんな。今日はずっと足引っ張っちゃって。」

ドロシーは唇を悔しそうに噛む。その頬には涙が伝う。

「そんなことないよ!」

レイがドロシーに手を差し伸べる。

「ドロシーさん、さすがゼロさんの一番弟子ですね。」

レオンが後ろでにっこりと笑みを浮かべる。

「言っただろう?俺たちはパーティなんだ。足引っ張るとか、そんなこと言わないでいい。ドロシー。」

ジンの、微かに砂がついた手が差し伸べられる。

「・・・・・・・・・・・・・・うん。」

ドロシーはレイとジンの手を強く掴む。





「でも、ほんと2頭目は強かったね~!」

はむ、とわざとらしく声をあげて肉をほおばるレイ。

「あぁ。あれが上位の黒角竜だったのかもな。」

「ウチ、色々あって腰抜けちゃったもん。」

ドロシーは笑う。ジンが言葉を続ける。

「俺とレオンは、今日から上位ハンターか。ババコンガでもかなり強いらしいな、上位は。」

「お手柔らかに。」

レオンが言う。

「俺に言ってどうするんだ。」

皆が笑う。

「なぁ、ドロシー。」

ジンがナイフを皿に置き、ドロシーに話しかける。

「え?何?」

「ドロシーと初めてパーティ組んだけど、すごく楽しかった。」

ジンの言葉に、ドロシーの頬がゆっくりと赤く染まっていく。

「―――チームは違うけど、またいつか、一緒にクエストに行こう。」




「うんっ!!」


Chapter8-1『一通の手紙』に続く。
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