2007.10.08
MH小説『炎の山の狩人たち』vol.46

押してくだちい
なんか肩が異常な痛みを・・・
ザ・寿命
昨日なんか仮面ライダーやってたから観たけど
やっぱクウガが一番だな。
クウガはかなり燃えたからな~
オダギリジョーだってアレが最初じゃない?
すごいね仮面ライダー。
その次ともう一個次までは観てましたからね私。
え?
小5くらいまで見てたんじゃないかな?wwwww
ザ・小説。サブタイは『MondenJäger』。
Mondenは月の~って意味・・・だと思うwww
Jägerはハンター。
どっちもドイツ語・・・・?
そいじゃ続きからぬ
ザ・寿命
昨日なんか仮面ライダーやってたから観たけど
やっぱクウガが一番だな。
クウガはかなり燃えたからな~
オダギリジョーだってアレが最初じゃない?
すごいね仮面ライダー。
その次ともう一個次までは観てましたからね私。
え?
小5くらいまで見てたんじゃないかな?wwwww
ザ・小説。サブタイは『MondenJäger』。
Mondenは月の~って意味・・・だと思うwww
Jägerはハンター。
どっちもドイツ語・・・・?
そいじゃ続きからぬ
Chapter7-5『MondenJäger』
「仕切りなおし、だな。」
太刀を抜き、肩にかける。
絡みついた血が少しずつ流れ落ちながら、月を映したその刃。微光を集めて輝く。
「今度はあたしだって頑張るからね~」
火竜リオレイア亜種の鱗で彩られた頭用の防具を、レイは深く被りなおした。
風塵に消え去った黒角竜を探すのは、それほど大儀なことではなかった。
4人が先程の興奮も覚めやらぬ状態にあったからだろう。
そして、4人はその影を見つけた。
暗闇に広がる、月光に映えた砂漠。
サボテンや朽ちた草など多少の飾りはあるものの空虚なそこに、黒いものは立っていた。
闇をいっそう暗くした様な、深淵のようなもの。
しかし、勿論ジンたちの存在を感知しており、4人に対して怒りをむき出しにしている。
そんな空気が、少なくともジンたちと黒角竜の周りを包んでいた。
4人は走る。
それに呼応したように、黒角竜も突進を繰り出す。
脇構えを保ったまま走るジン。弓を引き絞り徐々に速度を落としてゆくレイ。
頭装備のバイザーを下ろすレオン。肩に槌を担ぎ、背を低くしたまま駆けるドロシー。
「おぉおぉぉおお・・・!」
黒角竜に“轢かれる”既のこと、4人は左右に散る。
ジンとドロシー、レイとレオンが2人ずつで固まる。
これが最も簡素で即席的に作ることの出来る、最小限かつ最も汎用性に富んだ『陣形』なのだ。
ペアで双方をカバーし、攻撃も左右、前後とトリッキーな攻撃を対称的に行う。
悪く言えば陣形というよりはただのダブルチーム、と言ったところだが。
黒角竜がまず標的にしたのは、ジンとドロシーだった。
そのまま切り取れば槌にでもなりそうな強硬な尻尾が地面を擦りながら振り回される。
その懐へ入るように2人は同時に前転する。
と、錯覚させる様にジンだけがすぐに黒角竜の足元から尻尾のほうへと転がり出た。
それに気づいて尾を振る黒角竜。受け太刀するジン。
氷と火花が砂塵に紛れる。
太刀とは本来受け太刀などすれば簡単に刃こぼれしてしまうほどデリケートな武器だったが、東方の鍛冶の業は他を逸している。
そしてジンは自ら後ろに重心を置き、衝突時間を長くすることで衝撃を緩和させているのだ。
多少の刃が氷となって欠けてはいるが、その刃がゆっくりと尾にめり込んでゆく。
黒い血が噴出した瞬間、尻尾は止まった。
黒角竜は毒々しいまでの怒りを見せ、それが推進となったのかさらにジンに追い討ちをかけてきた。
もはや、痛みすら気にならないのか。
重さを感じさせず素早く叩きつけられる尻尾を、ジンはそれより素早く避ける。
そして数多に繰り返される受け太刀と、次第に増える刀痕。
ジンの額、そして頬には、太刀で冷やされているはずの幾筋もの汗が流れ落ちてゆく。
いつまでも決せぬ勝負に、終止符を打ったのはドロシーだった。
ジンが“尻尾と”格闘している間溜めに溜めた力全てを、槌に込めて放つ。
それは左足を直撃し、折れなかったものの膝をつくように黒角竜は怯んだ。
ジンはその一瞬の怯みを逃さなかった。
回転が止まった尻尾に、渾身の一閃を刻む。
甲殻、肉、骨。
そんな区分は一切関係無い。
ただ1つの肉塊が、砂に重々しく叩き落された。
―――しかし
それでも黒角竜は止まらない。
切れて血も噴き止まない尻尾でジンを殴り飛ばすと、足元のドロシーを蹴り上げるように自分の死角から放り出した。
柘榴石で出来た目がドロシーの体を動かさせない。
まるで見たものを石化させてしまうゴーゴンのように。
ウオォオォォオォォオオ・・・・・!!!
それも束の間。
赤く熟れた果実が潰れたように、赤の瞳から鮮血があふれ出す。
風のように目に衝き立てられた一陣の矢。滴る血は涙のようだった。
「ドロシー!!大丈夫!!?」
レイの声が残響を残して響いた。
ドロシーの中にはひとつの想い。
ジンやレイと、黒角竜の戦いの中に表された、心の無い冷徹な力。
自分もまだ浅い経験の中で、何度も死に直面し、エルザたちの強い“力”を見てきた筈だった。
ドロシーの腰は、とっくに抜けてしまっていた。
Chapter7-6『上位』に続く
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