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2007.10.06 MH小説『炎の山の狩人たち』vol.45
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小説書いたよ。

よんでくだちい

もしかしたら今迄で一番酷いかも;;;;

ごめんなさい

そいじゃ手短ですがどうぞ^w^



Chapter7-4『砂漠のクレバス』



壮絶たる黒きディアブロスの攻撃は続いた。

寒さから、否、恐怖心からのほうが強いだろう。レイとドロシーはがたがたと歯の根もあわない。

当然ながら、ジンの額にも嫌な汗が流れ落ちる。それはレオンも同じだった。

「さっきのは、やっぱりコイツの子供か何かだったのか・・・?」

「ふぅッ・・・そうかも、しれませんね。」

そうは言ってもレオンの顔は笑っていない。当然だ。


厳かさが目に見えてとれるような柘榴石の瞳は、寒空をいっそう冷気で包んだ。

その瞳と目が合う。

ジンたちの様子を窺って後の先に出るつもり、というわけでもなく、ジンたちに臆しているというわけでもない。

むしろ臆すという動詞が成り立っているのはジンたちのほうだろう。

確実に、上位に分類されるであろう強さだった。


ジンにレオンの顔が近づく。

微かに、爽やかな男物の香水の香りが漂った。

狩人であっても

人に接するのも接せられるのも、そして香水の匂いが苦手なジン。

いつもなら「顔が近い」などと拒否していただろう。

それすら余裕が無かった。

「ジンさん、一度体勢を立て直すために逃げましょう。このままでは総崩れ・・・」

「あぁ、分かってる。あそこのほら穴に逃げ込もう。」

ちらりと目だけを黒角竜のほうに馳せる。

こちらにはその視線は向けられていなかった。

「ドロシーとレイを促してくれ。俺があいつの気を引く。」

同時に頷くと2人は真逆に走った。

ジンはポーチから角笛を取り出すと、走るのを止めずに吹く。

途端黒角竜はジンのほうへ気をとられ、その内にレオンがレイとドロシーに撤退を伝えた。


レオンが手招きし、ジンが角笛を捨て砂の上を駆ける。

風も増し吹き荒れる砂塵の中を、4人は走り続ける。

それを追う黒角竜。


しかし、その肩が、足が、突如止まる。

それに気づいた4人の足も黒角竜のほうへ向く。

砂が舞う。

黒角竜の咆哮。何かを察知したかのように。そしてそれを砂漠全てに伝えるように発する。

当然、耳を必死に塞ぐ4人。


霧のように細かく立ち込めた砂塵が晴れたとき、もうそこには黒角竜は見当たらなかった。

闇夜に溶け込むように消えた黒角竜。やわらかい砂がゆっくりと流れていく。

「なんだったんですかね・・・」

「さあ・・・・?ウチら無視してどっか行っちゃったね。ま、助かったけど・・・」

ドロシーは大げさに手首を揺さぶってみせた。


その時。

「な、何・・・・今度は!?」

大地が震えている。

地震だ。それも、かなり大きい。

砂漠の地震は危険だ。

砂の下の地盤が沈んだり、地割れや断層になったりすれば当然砂も変動する。

流動しやすい砂がため、そのうえの人間は足をとられ易く、地盤の変化により簡単に砂も変化してしまうのだ。

そして、それが現実となってしまった。


「きゃあぁああぁぁ!!」

ドロシーの足元が突然無くなってしまった様に、砂が地面に吸い込まれていく。

「ドロシー!!!」

ジンは太刀を抜くと、すでに腰まで砂に飲み込まれようとしているドロシーの腕をつかむ。

そして抜いた太刀を砂に深く突き立て、歯止め代わりにした。

しかし、そこは厚い砂の大地。

突き立てた太刀も虚しく、ジンの体も地の裂け目へと飲み込まれていく。

揺れは止まったものの、砂は止まず流れていく。

「死っなせねぇ・・・ぞ・・・・!!」

ジンは必死に駆け上がろうと足をもがくが、それも空回りするだけだった。

砂の海に溺れるドロシー。


太刀を握ったジンの手が、何者かに力強く掴まれる。

レオンの細い、しかし強靭な腕だった。

ジンと同じように砂に埋めたガンランスを片手に、渾身の力を込めてジンの腕を引き上げる。

「ジン・・・さん!ドロシーさんの腕を・・離さないでくださいよ!!」

いくつもスパイクのついたレギンスが砂を駆け上がる。



ほんの玉響に過ぎない出来事だったが、ジンとドロシー、レオンは憔悴しきっていた。

そして見ていることしか出来なかったレイも、焦りと動揺に胸を抑えている。

「はぁッ・・はぁッ・・・どうやら、『砂漠のクレバス』だった・・ようですね・・・・はぁッ・・」

「ふぅッ・・・ふぅッ・・・・助かった・・レオン、ありがとう。」


砂漠のクレバス。

突如と起こる、自然の脅威。そして驚異。

ハンターを嘲笑うかのように起こった砂漠の地震。

そしてジンたちを襲った『砂漠のクレバス』。

黒角竜はそれを察知し、足早に去っていった。

ジンは思う。

所詮、ハンター、人間は自然とそこに生きる竜には勝てないのか、と。



ドロシーは砂を全身に被り、自身に何が起きたのか分からないまま涙目になっている。

「ドロシー、怪我ないか?」

ジンは動かない、否、動けないドロシーの肩の砂をはらう。

「ドロシー!ほんと、大丈夫だった!?あたし、すっごい怖かったよ~!!」

レイがドロシーに抱きつく。

やっと我に返ったのか、その場にへたり込んだドロシーの目から涙が落ちた。

「うん・・・ウチもすっごい怖かった・・・・ジン君、レオン君、ありがとう・・・」

その言葉を聞くなり、ジンは気を落ち着かせるように息を1つついた。



「礼は要らない。俺たちはパーティの仲間だからな。助けるのが当然だろ?」




Chapter7-5『MondenJäger』に続く
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