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2007.09.04 MH小説『炎の山の狩人たち』vol.42
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押してくだちい
ずっと小説更新サボってました。さーせん
授業眠すぎる・・・やるきでねぇーかえりてぇー
てわけで小説~てか展開が毎章ワンパターンだなぁw
やっぱもっと他の小説読んで吸収しなきゃいけないのかな

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あー今回から7です。続きからどうぞ。

時間無いのでTOP記事等のいじりは後日。



Chapter7-1『昇格試験の日』


8月も半ばを過ぎ、ボルカ村にも真夏の最も暑い時期が訪れていた。

1年中、地熱のために暖かく過ごしやすいと言っても、やはり夏は他より暑い。

風までが熱いわけではないものの、足を焼く地熱と肌を焼く日光は耐え難い。

セミの声も耳煩く、暑さに後押しをするようだった。


そんな中、涼しさを感じさせる、チンというグラスがぶつかり合う音。

「えー、皆さん。今日は狩猟するわけでもないのにお集まりいただき・・・・」

集会場の真ん中に据えられた6人がけの大きなテーブルを囲み、5人が座る。

「あーもう、めんどくせェ!

 ジン、レオン、レイ、ドロシー。ハンターランク昇格おめでとう!!かんぱーい!」

声を上げ勝手に進めてしまったゼロに、誰もついていけてはいなかった。

そこへ黒い鉄板の上に乗せられた肉が、脂のはじけるようないかにも美味しそうな音を立てながら運ばれてくる。

うわぁ~と、口々に歓喜の声を漏らす中、レイがフォークをゼロの方に向けた。

「もう、兄貴、適当すぎるよ!あたしとレオン君の昇格祝いなんだから!」

そこへすかさず反応するドロシー。

「ちょっ・・ウチとジ、ジンがいないじゃん・・・」

「あっ、忘れてた。」「何ーー!?」

笑いながら話す皆を横目に、ゼロはもう肉をほおばっていた。

「あっ、そういえばさぁ~・・・・」



8月2日。

次第に夏色の空に変わって、暑さを感じさせる様になった。

東方と西方は、8月頃と1月頃の気候が明確にわかれている。

特に東方はその気温差が大きい。

そんな東方でもボルカ村は、冬は過ごしやすいが夏はそれが転じて異様な暑さとなる。

もっとも、ハンターたちは避暑を兼ねてジャングルや森と丘などへ狩猟に出かけ、

村はほとんど誰もいないという、独特かつ異様な光景が生まれるのだ。

しかし、集会所は比較的涼しい場所だ。

建てかたや構造もあるが、何と言ってもその建てられた場所に独自の工夫がある。

村の中で一番、火口から離れた場所にあり、それは慰み程度の要素にしかならないが、

その場所は絶壁の上にあるため、風が常に通り抜けるのだ。

ボルカ村の夏は、どの場所もセミの声で包まれていた。


そんな中、ジンとレイ、レイと女ハンターチームを組むドロシー、そして西方から戻ったレオンは、

村長よりハンターランク昇格試験への受験を許可された。

「えぇ!?ハンターランク3と4で?」

「そうじゃ。今回は微妙だからのう。一緒にやってもらうぞ。」

微妙?何が微妙なんだ? ジンの問いに、村長は答えずに続けて口を動かす。

「まぁ、クエストはこれ。

 期間は8月4日から11日までのうちで、24時間以内にクエスト成功じゃ。がんばれよ。」

そう言うと、村長はジンたちを無視して酒を買いに出て行ってしまった。


本来ハンターランク昇格試験というのは、定期的に実施される。

それはランクが上がるごとに頻度が下がり、

例えばハンターランク3への昇格試験ならば年に6回、2ヵ月ごと、

ランク4への試験は年に4回、3ヵ月ごと、という感じだ。

しかし、それは一般的な例であり、ボルカ村は違う。

村長がハンターのクエスト成功率、回数などを見て受験させるかどうか判断する。

もちろん定期的にも試験は行われているが、そうやって不定期に少数相手に試験を行うのはボルカ村くらいだ。

また逆に定期的な試験でも、村長が実力がないと判断すれば受験すら許されないハンターも稀にいる。

『一気に駆け上がりたいならボルカ村に行け』と言われ、実力派ハンターが多いのもそれが一因だ。

勿論、その奔放的なやり方はハンターズギルド評議会では嫌がられている。

しかしハンターの中では、ボルカ村とその村長は一目置かれているのも事実だった。


そして今回、ハンターランク3と4の試験が合同で行われることとなった。

これも村長の独断なのだろうが、レオンなりの見解はこうだった。

本来、上位に上がるランク4では、古龍、特に巨大種の撃退クエストが行われることが多い。

それらの撃退クエストが、1つのパーティではなく何十人ものハンターによって遂行されるためだ。

一気に大勢のハンターの力量を試す上で、

ハンターを標的にしない巨大な古龍を相手にすることで人命の危険を最小限に減らす。

昇格試験で意気揚々と飛竜を討伐しに行き、そのまま帰ってこない、ということも珍しくないからだ。

そしてそれから上位に上がることで対峙する機会が多くなるであろう古龍と一戦交えることができ、

それはハンターたちの自信にもつながる。


それで、ジンたちが受けるクエストは、と言うと、古龍撃退クエストではなかった。

ジンは再びクエストカードに目を通す。


『漆黒の四本角』

内容:ハンターランク3及び4への昇格試験。

ディアブロス亜種2頭の、砂漠による狩猟。

該当者:ジン・ロックフィールド、レオン=ドラグノフ、レイ・クロウレン、ドロシー・スカーレット。

報酬金、報酬素材:試験のため無し。あげません。


「絶対ふざけてる・・・あの村長・・・・・・」

ジンは笑うしかなかった。


Chapter7-2『夜の砂』に続くで
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