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2007.07.26 MH小説『炎の山の狩人たち』vol.30
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押してくだちい
このカスブログのカス小説もついに30カス目にカス突入しましたカヌ。
そしてこのカスElfmanも暇な夏を過ごしている次第でありますカス。

カスカス五月蠅ェ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
というカスな小説の更新でございます。
実は今回の話はかなり前に削除したプロローグを1週間ほど前に弄ったものなので
かなり前からできてました。
さぁRead moreにカーソルを合わせてクリックじゃい!!!
Chapter5-1『ある朝』


「ゴースト・・・」

ジンが集会所に入ると、ゴーストの姿があった。

ゴーストは集会所に顔を出すことが少ないのだが、

クエストに行くときになると本当に朝早くからいる。

いつも通り不気味なデスギア装備に、今日はメルトウォーリア改のような武器を携えていた。

ジンはおはよう、と声をかけようとしたが、ゴーストの性格を考えてあえて話しかけずに隣に座った。


座ってすぐ、とてつもない眠気がジンを襲った。

連日の狩猟で心身ともに疲れていたのだ。

ここ数日ずっと晴れ、絶好の狩り日和といった感じで、ジンたちも3日連続でクエストに行った。

特に昨日はレイとソゥにバサルモスの連続討伐に付き合わされ、

10頭以上討伐してボルカ村に帰ったのは夜の10時過ぎだった。

いつの間にか、ジンは机につっぷしたまま寝てしまっていた。


それから何十分くらいたったのか、ジンには分からなかった。

扉の開くギイィという音で、そして入ってくるにぎやかな声でジンは目を覚ました。

ゼロとレイの兄妹だった。

「よぉ、ジン。朝っぱらから居眠りかぁ?!」

「ジンは昨日がんばり過ぎたんだょ~」

2人は笑いながらジンをからかった。

「そっかぁ~今日はゴーストさんかぁ。レオン君がよかったな~・・・」

「こら、アホレイ!!レオンは王国直々のクエストいってるんだ。無理言うな。それにゴーストだって・・・」

「あ~もぉいいわよ!!クソ兄貴はうるさい!!ジン~、今日は何のクエストいく?」

「お前、クソってなぁ・・・!!兄に向かって言う言葉じゃないだろ!!!そんなんだか・・・・」


言い合う2人を尻目にジンは立ち上がり、受付へと足を運ぶ。

「あの2人はいつもああよね。」

レビィがふふっと笑う。

「あぁ。レオンやゼロがいたらレイが騒がしい。ソゥがいてもあいつはいつも騒がしい・・・」

レビィはまたふふっと笑って返す。

「にぎやかでいいじゃない。あそこまで仲のいいチームも見ないよ?」

「はは・・・まぁ、にぎやかなのは嫌いじゃないけどな。」

ところで、とジンは続けた。

「なにかいいクエストないか?報酬とかいいクエスト・・・」

「あ、それなんだけど・・・・雪山がここ数日吹雪だったみたいでね・・・」

へぇ、とジンの気の抜けた相づちが入る。

「それが今日やっと吹雪が晴れたらしくて、雪山に行けるみたいなの。それで・・・」

喋りながらレビィは手元のクエストリストをめくる。

「あったあった。これ、1週間くらい前から残ってるんだけど・・・言ってくれないかしら?」

「ん?ドドブランゴ・・・の捕獲か・・・・分かった、皆に聞いてみる。」

そう言うなりジンは振り向いた。が、その光景に驚いた。

ゼロとレイが喧嘩を始めていたのだ。

ゼロがレイの頬をつねり、レイはゼロの頤に少し生えたひげを引っ張る。

「いで・・・っ!!」

ジンに頭を叩かれ、2人は同時に手を離した。

「兄妹そろってバカやってんじゃないぞ。恥ずかしいだろ・・・?」

ゼロは年下のジンに説教されたこと、レイは女らしさの欠片も無かった事を恥じて、

うぅ・・・2人同時に俯いてしまった。

ジンはテーブルに先ほどの

「ところで皆、今日はこの『吹雪の中の雪獅子』、ドドブランゴの捕獲クエストに・・・」

ジンが最後まで言う前に、レイとゼロがまた同時に言葉を発した。

「うん(おぉ)、いいよ(いいぞ)?」

「・・・・・・・・・ゴーストは・・・・・・?」

ジンはゴーストのほうを見る。

ゴーストはこちらを見ることもなく、ただ無言のまま座っているだけだった。

ゴーストの視線の先にありそうなものをジンは追った。

壁にかけてあるカレンダー。今日は5月11日だったことを、ジンはふと思い出す。

「・・・・いいみたいだな。」

そう言うとジンはクエストカードをテーブルから取った。


レビィはクエストカードにハンコを押し、ジンに手渡す。

「それじゃ、これ。今からなら昼ごろには着くわね。」

カードをポーチに突っ込みながら、ジンは皆の待つ出口のほうへ向かう。

「あ、そんじゃ外の馬車、赤虎のマサムネの馬車よ。気をつけてね!」

「分かった~!!」

手を振るレビィに、レイがそれより大きく派手に手を振った。

「あ、そうだわ!皆、ちゃんと罠とか持った!?」

今度はジンとレイ、ゼロが3人そろって言う。

「あ、忘れた・・・!」


Chapter5-2『雪獅子いずこ』につづく
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