2008.06.02
レッドストーンの思い出・戒堂迅

押してくだちい
そるふぁです
戒堂迅(かいどう・じん)です
戒堂迅ってなんだ
テスト期間に私的な懐かしい話をします
最近、レッドストーンというMMORPGに復帰しました。
サーバはアクアクリスタル。キャラ名はいずれ晒します。
懐かしい話というのは
3年も前、以前レッドストーンをやっていた時代のことです
ここからはやってない人には解らないかもしれません
当時、レッドストーンもできたばかりの2005年春。
俺は友達に誘われ、ブラックオパール鯖に足を踏み入れた。
まだ秘密ダンジョンも実装されるまえ、ユニークアイテムや無限矢が超高額で取引されていた時代。
あのころはよかった。
リアル厨房の俺は、同時に始めた6人の誰とも、あうことは無かった。
プレイ時間帯が違うためだ。
戒堂という姓に迅という名。いかにも厨房臭い。
専ら支援職のビショップを選び、20レベルになるまで1週間かかった。
当時は古都ブルンネンシュティグ西の広場にエンチャヘイストの魔法使い・ウィザードなんかいなかったし、レベル上げは大変だった。
それから、適当に地下の墓地に入った。
そこであるプレイヤーに出会った。
刹那朱雀というランサーだ。レベル層は当時最も多い40代だった。
俺はパーティで談笑しながら狩る彼の横を通るとき、なにげなく、覚えたばかりの回復魔法を彼のキャラにかけた。
「ありがとう」
「^^」
「良かったら一緒に狩らない?」
嬉しかった。
時間帯の違いから、同時に始めた6人のリアル友達に会ったこともなく、知り合いもなかったから。
刹那朱雀が率なければ、次の日には辞めていたかもしれない。
それから、唯一の尊敬たる存在ができたことが、レッドストーンをする俺の最大の理由になった。
楽しくない学校に比べ、レッドストーンは甘い逃げ場だった。
ある日刹那朱雀から耳打ちがきた。
「戒さんももう40レベルだね。廃人狩り行こう^^」
廃人?なんだそれ(笑
刹那朱雀についていったそこには、廃人という恐ろしく堅い敵がいた。
当時は廃人は人気があり、どの狩場も埋まっていたが、俺は廃人狩りにどっぷりはまった。
「chaos」というギルドに入ったのもこのころだ。
毎日レッドストーンをするのが楽しみだった。
リア友とも頻繁に会い、次第に繋がりを実感した。
そして俺がアルパス監獄狩りや秘密ダンジョン、アイテムオークションにあけくれていた日のことだった。
刹那朱雀に古都で偶然会ったのだ。
俺はレベル60後半、彼は90。
狩りもせず、古都に座って話した。
今の黙々と狩るスタイルとは違い、当時はチャット会話がメインだった。
すると突然、刹那朱雀はいくつものアイテムをくれた。
やっぱこの人、いい人だな。
匿名のネトゲだからこそ、性格は隠されたところも露わになる。
刹那朱雀は優しかった。
しかし、少しずつ刹那朱雀とは会わなくなった。
俺が引退するころには、友達リストの刹那朱雀が光ることはなくなっていた。
「やめちゃったのかな…?」
急に寂しくなった。
リア友と行った、ずっと憧れていたコロッサス狩りも、どことなく寂しがった。
夏の半、俺はレッドストーンを引退した。
だれも知らない、90レベルのビショップは最後、険しきファウンティスハイランドにいた。
ハイランダーというNPCの前、誰もいないマップに座っていた。
「いつか、誰かきたらまた、回復魔法で…」
そして今、3年越しにビショップ戒堂迅はログインした。
友達リストは消滅し、刹那朱雀はとっくに消えてしまったのだろう。
ブラックオパール鯖を去り、アクアクリスタル鯖に新たなキャラをつくる。
ビショップとは正反対、獰猛な狼男だ。
でも目的は……
困っているプレイヤーを助けたい
刹那朱雀のキャラが、脳裏から消えることなく思い出された。
刹那朱雀さん、リア友のみんな、本当にありがとう。
たかがネトゲかも知れないが、俺はまた始めました。
刹那朱雀のようなキャラになりたいから。
馬鹿らしいかも知れないけど。
戒堂迅(かいどう・じん)です
戒堂迅ってなんだ
テスト期間に私的な懐かしい話をします
最近、レッドストーンというMMORPGに復帰しました。
サーバはアクアクリスタル。キャラ名はいずれ晒します。
懐かしい話というのは
3年も前、以前レッドストーンをやっていた時代のことです
ここからはやってない人には解らないかもしれません
当時、レッドストーンもできたばかりの2005年春。
俺は友達に誘われ、ブラックオパール鯖に足を踏み入れた。
まだ秘密ダンジョンも実装されるまえ、ユニークアイテムや無限矢が超高額で取引されていた時代。
あのころはよかった。
リアル厨房の俺は、同時に始めた6人の誰とも、あうことは無かった。
プレイ時間帯が違うためだ。
戒堂という姓に迅という名。いかにも厨房臭い。
専ら支援職のビショップを選び、20レベルになるまで1週間かかった。
当時は古都ブルンネンシュティグ西の広場にエンチャヘイストの魔法使い・ウィザードなんかいなかったし、レベル上げは大変だった。
それから、適当に地下の墓地に入った。
そこであるプレイヤーに出会った。
刹那朱雀というランサーだ。レベル層は当時最も多い40代だった。
俺はパーティで談笑しながら狩る彼の横を通るとき、なにげなく、覚えたばかりの回復魔法を彼のキャラにかけた。
「ありがとう」
「^^」
「良かったら一緒に狩らない?」
嬉しかった。
時間帯の違いから、同時に始めた6人のリアル友達に会ったこともなく、知り合いもなかったから。
刹那朱雀が率なければ、次の日には辞めていたかもしれない。
それから、唯一の尊敬たる存在ができたことが、レッドストーンをする俺の最大の理由になった。
楽しくない学校に比べ、レッドストーンは甘い逃げ場だった。
ある日刹那朱雀から耳打ちがきた。
「戒さんももう40レベルだね。廃人狩り行こう^^」
廃人?なんだそれ(笑
刹那朱雀についていったそこには、廃人という恐ろしく堅い敵がいた。
当時は廃人は人気があり、どの狩場も埋まっていたが、俺は廃人狩りにどっぷりはまった。
「chaos」というギルドに入ったのもこのころだ。
毎日レッドストーンをするのが楽しみだった。
リア友とも頻繁に会い、次第に繋がりを実感した。
そして俺がアルパス監獄狩りや秘密ダンジョン、アイテムオークションにあけくれていた日のことだった。
刹那朱雀に古都で偶然会ったのだ。
俺はレベル60後半、彼は90。
狩りもせず、古都に座って話した。
今の黙々と狩るスタイルとは違い、当時はチャット会話がメインだった。
すると突然、刹那朱雀はいくつものアイテムをくれた。
やっぱこの人、いい人だな。
匿名のネトゲだからこそ、性格は隠されたところも露わになる。
刹那朱雀は優しかった。
しかし、少しずつ刹那朱雀とは会わなくなった。
俺が引退するころには、友達リストの刹那朱雀が光ることはなくなっていた。
「やめちゃったのかな…?」
急に寂しくなった。
リア友と行った、ずっと憧れていたコロッサス狩りも、どことなく寂しがった。
夏の半、俺はレッドストーンを引退した。
だれも知らない、90レベルのビショップは最後、険しきファウンティスハイランドにいた。
ハイランダーというNPCの前、誰もいないマップに座っていた。
「いつか、誰かきたらまた、回復魔法で…」
そして今、3年越しにビショップ戒堂迅はログインした。
友達リストは消滅し、刹那朱雀はとっくに消えてしまったのだろう。
ブラックオパール鯖を去り、アクアクリスタル鯖に新たなキャラをつくる。
ビショップとは正反対、獰猛な狼男だ。
でも目的は……
困っているプレイヤーを助けたい
刹那朱雀のキャラが、脳裏から消えることなく思い出された。
刹那朱雀さん、リア友のみんな、本当にありがとう。
たかがネトゲかも知れないが、俺はまた始めました。
刹那朱雀のようなキャラになりたいから。
馬鹿らしいかも知れないけど。
スポンサーサイト
| Home |